RESTful API とは、REST(REpresentational State Transfer)の原則に従って設計されたWeb APIのことを指します。RESTは、Webサービス間でデータをやり取りするためのシンプルなアーキテクチャスタイルであり、特定の技術ではなく、一連の設計指針を提供するものです。RESTful APIでは、主にHTTPプロトコルを用い、リクエスト(GET、POST、PUT、DELETEなど)を通じてリソース(データやオブジェクト)を操作します。
SeciossLink管理コンソール左メニューの「統合ID管理」–「RESTful API 設定」では、ID管理システムのID情報を、APIを経由して他のWebサービスに同期する設定を行えます。
設定を行うには、Webサービス側がRESTful APIインターフェースを標準で備えている必要があります。具体的な設定方法はWebサービス側のAPI仕様に依存しますが、この機能を使えば特別な仕組みを用意することなく、外部からHTTP(S)で操作をすることが可能です。
RESTful API設定の項目は以下の通りです。
項目名 | 説明 |
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システムID※ | システムを識別するIDを設定します。 |
URL※ | システムのURLを設定します。 |
認証方式 | 認証方式を「OAuth|Basic|POST」から選択します。 |
OAuth認証 | |
設定 | 認証方式でOAuthを選択した場合、リクエスト設定を、トークン取得またはアクセストークンから選択します。 |
Authorize URL | OAuth認証のAuthorize URLを設定します。 |
Token URL | OAuth認証のToken URLを設定します。 |
クライアントID | OAuth認証のクライアントIDを設定します。 |
クライアントシークレット | OAuth認証のクライアントシークレットを設定します。 |
アクセストークン | OAuth認証のアクセストークンを設定します。 ※固定のアクセストークンを発行するシステムの場合 |
Authorizationヘッダー | OAuth認証のAuthorizationヘッダをBearerまたはOAuthから選択します。 |
ログイン認証 | |
ユーザー名 | 認証方式でBasic、POSTを選択した場合、システムに接続するユーザー名を設定します。 |
パスワード | 認証方式でBasic、POSTを選択した場合、システムに接続するパスワードを設定します。 |
パラメーター | 認証方式でPOSTを選択した場合、システムに送信するパラメーター名と値を設定します。パラメーターを追加する場合は「追加」ボタンをクリックしてください。 |
レスポンス | 認証方式でPOSTを選択した場合、ログインした際のレスポンスを設定します。
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リクエストの形式 | システムへのリクエストの形式を「JSON|XML|POST」から選択します。 |
レスポンスの形式 | システムからのレスポンスの形式を「JSON|XML|POST」から選択します。 |
メソッド | 追加・変更・削除・検索それぞれのリクエストのHTTPメソッドを「GET|POST|PUT|DELETE」から選択できます。 |
ユーザー | |
同期の実行 | 同期を実行する場合には「有効」にチェックを入れます。 |
追加の設定 | 追加リクエストの設定をいます。
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変更の設定 | 変更リクエストの設定を行います(以下、同上)。 |
削除の設定1 | 削除リクエストの設定を行います(以下、同上)。 |
削除の設定2 | 削除リクエストの設定を行います(以下、同上)。 |
検索の設定 | 検索リクエストの設定を行います(以下、同上)。
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同期条件 |
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IDのパラメーター名 | システムのデータのIDが格納されているパラメーター名を設定します。(例:id) |
一意な属性 | システムのデータを一意に識別する値が格納されているSeciossLinkの属性名をLDAPの検索フィルター形式で設定します。(例:mail)
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属性 | システムに同期する属性とパラメーター名を設定します。
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属性(API) | システムに同期する属性と更新するAPIを設定します。 %rはデータのID、%aは属性値に変換されます。
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デフォルト値 | システムにデータを追加する際のデフォルト値を設定します。「パラメーター名」にシステムのパラメーター名を、「値」にデフォルト値を設定してください。 「値」には、“%{関数名(引数)}”の形式で関数を実行した値を設定できます。引数にはLDIF形式の更新データを%0として使用可能です。 デフォルト値を追加する場合は「追加」ボタンをクリックしてください。 |
属性値変換 | SeciossLinkから同期するエントリーの属性値を変換できます。
属性値変換の設定を追加する場合は「追加」ボタンをクリックしてください。画面横の「↑」「↓」ボタンで設定の順番を入れ替えることもできます。 |
レスポンス | システムのレスポンスを設定します。
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グループ:上記「ユーザー」と同様に設定します。 | |
組織:上記「ユーザー」と同様に設定します。 |
※は必須項目です。
すべての設定が完了したら、画面下部の「保存」ボタンをクリックします。